2010/01/13 (Wed) 16:51:33 右往左往

昨日は中国の政府系ファンドの方の発言があってドル円は上昇。
その後の、預金準備率引き上げで下降。
とまあ、右往左往な動きでしたな。

え？右往左往はお前だけ？
まあ確かにｗｗ


しかしまあ、この預金準備率の引き上げ。
当局がバブルを懸念してるのはよくわかるけど、何を今さらに思うんだけどねぇ。
昔の言葉で言えば、片腹痛いわ、って感じですかねぇ。

だって、香港なんぞ円換算で５０億のマンションが即日売れたなんて状態で、平均的な勤め人が市街地から１時間ほど離れたような郊外でさえマンション購入は諦めてるらしいからねぇ。
上海や北京なんかも、普通の庶民がマンションを買えない状況なのは同じようだしね。

この、普通の人が買えないってあたりがオレが２０代の半ばだった頃の日本と同じ匂いを感じるわけで。


大阪・梅田から電車で２０分の千里ニュータウンの３ＬＤＫ新築マンションの売り出しの抽選に冗談半分で応募したら倍率が１００倍前後で、売り出しは確か８０００万くらいだったのを思い出しますなぁ。
不動産屋の友達が「そこのマンションの抽選に当たったら、ウチが即１億で買うから頑張って当てて」なんて言われたっけ・・・

まああの頃は毎月とは言わないけど、給料袋も立ってて、２０代半ばの小僧が自動車電話のアンテナ立てたクラウンに乗ってたり、おネーチャンのいる店でメロンを半分に切ってヘネシーを入れて回し飲みとか、ブランドものの店に行って「ここの棚の全部包んで」とか、ゴルフに行って風呂に入らずにサービスがいい高い方の風呂に行って焼き肉食ってまた飲みに行くとか。
そんな事は普通で、金なんか使い果たしてもまた稼いだらいいし、世の中は景気が良くて、このまま毎日お祭り騒ぎが永遠に続くし。

まあそう思ってたわけですが、お祭りはいつかは終わるわけで。
で、その後片付けに「失われた１０年」の時間が必要になったわけですが・・・・


昨日、ヒマに任してあっちこっちのブログを徘徊してたら「バブルはモノの値段が上がる事じゃない。銀行の貸出残高が異常に増える事だ」ってあったんだけど、まさしくそうだよねぇ。

２０年前のその時期も、銀行やノンバンクと言われる金融機関は狂ったようにお金を貸してたもんなぁ。
雨が降って水量が増したら水面の下に沈むような河川敷を担保に融資したり、青山って住所なだけのペンシルビルに１００億近い根抵当が付けられたり・・・・
メチャクチャな審査もまかり通ってたもんね。

まあこんな事がグローバリゼーションしてない２０年前の、しかも東洋の端っこの小さい国だけで起こった事で済んでるからいいけど、中国で似たような事が起こるとそうはいかないもんねぇ。

誰にどんな形でどうしわ寄せがいくのか・・・・




さて、相場の方だけど、昨日からのドル円の下落は９１円をしっかり割り込んだ事で一応は目先の底打ちはしたところかな？
まあ、まだ何とも言えないけど。

チャートを眺めてると、日足では９０円５０銭割れはなく踏ん張った。
４時間足はネックラインを割ってダブルトップが完成。
１時間足は目先の底は確認したものの、雲が覆いかぶさって重そう。

このあたりを考えると、９１円８０銭がメドでここを越えるのかどうか。
まずはそこ。
抜けたら次は９２円４０銭あたりだけど、そこまで行くパワーがないんじゃないかねぇ。
かといって、再度の９１円割れから９０円５０銭割れまで連れて行かれるほども感じれないかなぁ・・・・


と、思いつつ今夜の指標を見ると・・・・
特にインパクトのあるイベントはなさそうですなぁ。

やっぱ明日のＥＣＢかなぁ・・・






ということで、また明日～